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RONDO(株式会社ロンド)が運営するウェブストア「R&CROSS ONLINE STORE」。国内外より厳選された雑誌掲載ブランドが豊富。パトリックやニューバランス・アディダスなどスニーカーブランドも多数。DUVETICA・WOOLRICH・LAVENHAMなどのアウターも充実です。

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WOOLRICH

WOOLRICH
ジョン・リッチ。イギリス移民の青年です。アメリカ軍の野営地を馬車で転々としながら織物生地を売っていた彼が1830年、アメリカペンシルベニア州プラムランに国内で初の毛織物工場を設立したのが今なお続く180年の歴史を誇るWOOLRICH(以下ウールリッチ)の始まりです。その後、生地だけではなく自社製品のひざ掛けや靴下といった商品を開発し持ち込むことで彼の評判は次第に上がって行きます。続いて狩猟用のジャケットやパンツを作るなど当時の生活に即した新製品を立て続けに開発し、1845年に新しい工場を設立してからは「原料から製品まで一貫して生産出来る最も信頼のおける会社」として国内にその名を広めて行きました。1861年開戦の南北戦争では北軍に自社製品の毛布を納品し、これによって会社はその規模が大きくなって行きます。更に第二次世界大戦の特需がウールリッチの存在を決定的なものとする原動力となりました。

ブランドを象徴するアイテムとして狩猟用に開発されたジャケットなどに採用されるチェック柄の「バッファローチェック」があります。今ではカジュアルアイテムに多く使用されるこのチェックですが、元々ウールリッチによって狩猟の際の仲間同士の誤射を防ぐ目的で初めて採用されたことはあまり知られていません。このバッファローチェックと並んでブランドのアイコン的存在であるのが「アークティックパーカ」と呼ばれるダウンジャケットです・これはアラスカから米国へ天然ガスを引くための作業員が着るユニフォームとして開発された防寒着でした。この極寒地用のワークウェアを一躍ファッションアイテムに昇華させたのが、イタリアのセリエAの名門、ACミランのベンチウォーマーとして採用されたことでした。この事でウールリッチは上質なアウトドアブランドから一気に冬のストリートの主役に躍り出たわけです。

誕生してから一貫して時代のニーズをくみ取り、それに応えてきたウールリッチ。現在ではデザイナーに日本人の鈴木大器やマークマクナイリーを迎えた2006年発足の「WOOLRICH WOOLENMILLS」というブランドが古き良きアメリカの価値をもう一度見直す目的で積極的に活動しています。これもまた時代のニーズを的確にとらえて応えようとするウールリッチの象徴的な活動にほかなりません。ウールリッチはこれからも時代が彼らに何を求めるのかということと真摯に向き合い続けることでしょう。