newbalance
NEWBALANCE(以下、NB)は1906年に、アーチサポートインソールの製造メーカーとして開業しました。社名の由来は、履いた人に「“新しい(new)、バランス(balance)感覚をもたらすこと」によります。その後、アーチサポートで培った足の解剖学的な知識、整形外科や運動生理学への深い理解を基に偏平足などを治す矯正靴の製造を開始したのが今のNBの礎となりました。1960年代には、ウィズ(足囲)でもサイズ選択が可能な「ウィズサイジング」を世界で初めて採用したシューズを発売し、以降現在に至るまでこの「ウィズサイジング」はニューバランスシューズのサイズ選択の基本となっています。
そして1972年。ニューバランス社を、一人の青年が買い取ります。彼の名は、J・S・デービス。理想のランニングシューズを実現するために、自ら走ることで開発に従事したデービスは、独創的なシューズコンセプト「インステップレーシング」を確立。当時のNBはたった6名の従業員と日産36足の生産規模の会社だったと言いますが、インステップレーシングの理念を具現化した「320」が早くも1976年に米国専門誌「ランナーズワールド」で栄えある五つ星に輝いたのをきっかけにNBはランナーより絶大な支持を得ることとなりました。
NBのシューズは各界著名人にも愛され、その中にはビルクリントン、バラクオバマら歴代大統領も名を連ねています。スティーブジョブズがAppleの新作発表時にNBを履いていたのも記憶に新しいところです。NBがランナーからセレブリティにまで愛される理由は創業後から現在に至るまで独創的なコンセプトのもと、いつの時代も最高水準のテクノロジーを惜しみなく注ぎ込むクラフトマンシップにあります。今なお本国アメリカやヨーロッパを生産の拠点とし、伝統の継承と最先端のテクノロジーを同居させたシューズを作り続けるNBはこれからも最高の機能性を追求した物造りを続けて行くことでしょう。